学校内で行う研修は、授業のことだけではありません。
授業AEDの研修と同じく、もしもの時に備えて命を守ることが出来るように研修をしています。 今回は、命にかかわるアレルギー反応への対応について学びました。
小児アレルギーエデュケーターの中川先生にお越しいただきました。
前半は、座学で学校の生活の中でおこる可能性のあるアレルギーについて学びました。過去の事故の事例を通し、何が原因で命にかかわるアレルギー症状が出たのか、どのタイミングで誰が何をすべきだったのかを検討します。一つの事故の記録を一つ一つ読み解くことによって私たちは、いつの間にか事例の事故を自分事として捉えていました。
アナフィラキシーとは、アレルギー反応によって、じんましんなどの皮膚症状、腹痛・嘔吐 などの消化器症状、咳や呼吸困難などの呼吸器症状が複数同時に、かつ急速に激しく出てく る状態です。この症状が出て命にかかわる状態のために処方されているのが、「エピペン」です。
どのような時に、打つべきなのか?どのように打つのか?
机上での理解を深めたあと、実際に教室で一人の児童の体調が急変し、アナフィラキシーショック状況になったと仮定して、対応のシュミレーションをしました。
校内放送で緊急対応を知った先生方が応援に駆け付け、役割分担をして対応にあたります。
他の子どもたちへの指示対応、救急車を呼ぶ、救急隊を誘導する、症状・対応の記録をとる、エピペン使用が必要な状態かの判断、打つときの児童の固定・・・
シュミレーションでも、何をどうしたらいいのかわからなくなります。
講師の先生からは、おほめのことばをいただきましたが、どの先生があらゆる状況で、今回のような判断・対応ができることが大切です。
今回の貴重な研修を通し、一人一人の先生がもしもの時命を救うことが出来る力が高まりました。